私たちの日常は、光や音など様々な刺激に囲まれています。
感覚は人それぞれ感じ方の強弱や程度に差があります。
例えば、同じ温度の物を食べても「とても熱い」と感じる人と、「全然熱くない」と感じる人がいるように、全ての感覚は1人ひとり異なります。
人間の感覚には既によく知られている5感に加え、日常ではあまり意識することの無い、固有受容覚と前庭覚といった7つの感覚があります。
これらの働きによって必要時応じて注意を向けたり、道具を使いこなす、コミュニケーションをとるといった周囲の状況の把握とそれをふまえたた行動ができるようになります。
感覚統合がうまくいかないと、情緒面、対人面、言語面など日常生活の様々な場面で問題となる場合があります。力加減がうまくいかなかったり、落ち着きのない行動は、言葉の指示だけでは修正が難しく、理解されにくいため「怠けている、落ち着きがない子・気になる子」といった見方をされ評価されてしまうことで、さまざまな2次障害が起きてしまうリスクがあります。
幼児期は運動発達と知能発達は並行するといわれています。感覚統合運動では、粗大運動と微細運動の両面をバランスよく取り入れ、運動機能の発達や手指行動の発達を促し子どもの知能を育てることを目指します。